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コロナに感染しないと出られない? 入管施設で続く人権侵害
市来伴子|2020年8月5日9:01AM
長期収容問題や難民制度の確立など外国人の人権課題に取り組む「難民問題に関する議員懇談会」(通称:難民懇)が5月18日に設立された。会長に石橋通宏参議院議員、会長代行に徳永エリ参議院議員、事務局長に石川大我参議院議員が就任し、衆参あわせて31人の国会議員が加入する。
石川大我事務所では、入管施設における甚大な人権侵害を追及してきた。安倍政権のもと拡大した収容の長期化、職員による暴行や暴言、過剰な抗うつ剤の投与、LGBTへの差別など被収容者に対する不当な扱いは跡を断たない。
「ここから出る方法は二つしかない。コロナに感染するか、(死んで)遺体袋に入るかだ」。4月25日、東京出入国在留管理局の施設に収容されている女性らが新型コロナウイルス感染を恐れ「私達を解放してください」などのメッセージをもってスタンディングをしていたところ、多数の男性職員を含む警備官が力ずくで「制圧」。静かに訴えていた女性たちを殴り、膝で床に押さえつけるなどの暴力をふるい、先の暴言を吐いたという。
ある女性は下着姿を撮影され、そのまま「懲罰房」と呼ばれる隔離部屋に閉じ込められた。被害にあった女性や目撃した被収容者から証言をとり、難民懇において出入国在留管理庁に対し3回にわたりヒアリングを重ねたが、詳細については「保安上の理由」として、事実関係の調査と説明を拒否し続けている。こういった入管庁の差別・不当事案は枚挙に暇がない。
このような扱いがまかり通る背景には、国会における外国人共生政策全般の政治的議論がきわめて乏しいからにほかならない。
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