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「カモ日本」はトランプ再選の片棒を担ぐのか
西川伸一|2020年8月16日4:00PM
トランプ米大統領のめいのメアリー・トランプ氏が、トランプ一族の暴露本を出版すると報じられた(7月8日付「共同通信」配信記事ほか各紙)。題して『トゥーマッチ・アンド・ネバーイナフ 私の家族がいかに、世界で最も危険な男をつくり出したのか』である。14日出版予定なので、いまごろは全米の書店に平積みされていようか。
同書には、おじのトランプ氏が大学進学適性試験(SAT)を「テストが得意な知人」に金銭を払って、自分の代わりに受けさせ、この「替え玉受験」による高得点で名門のペンシルベニア大ウォートン校に合格した、との記述もある(7月9日付『読売新聞』)。
先日某知事に再選された「女帝」を連想してしまう。一事が万事このようなイカサマを重ねた人物でないと、権力者の地位へのし上がれないのか。映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の主人公では、やはり無理な気がしてくる。
トランプ政権の暴露本としては、2018年1月に『炎と怒り』が、先月には『それが起きた部屋』が刊行されている。後者を書いたボルトン前大統領補佐官は、大統領について「驚くほど政権を運営するための知識に乏しかった」とまで言う。また、ABCテレビのインタビューでは「1期だけの大統領として記憶されることを願う」と語った。当然だ。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によれば、トランプ氏の支持率が40・3%なのに対して、民主党の大統領候補に内定しているバイデン氏は49・3%である(7月13日閲覧)。とはいえ、予断は全く許さない。
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