考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

「カモ日本」はトランプ再選の片棒を担ぐのか

西川伸一|2020年8月16日4:00PM

トランプ米大統領のめいのメアリー・トランプ氏が、トランプ一族の暴露本を出版すると報じられた(7月8日付「共同通信」配信記事ほか各紙)。題して『トゥーマッチ・アンド・ネバーイナフ 私の家族がいかに、世界で最も危険な男をつくり出したのか』である。14日出版予定なので、いまごろは全米の書店に平積みされていようか。

同書には、おじのトランプ氏が大学進学適性試験(SAT)を「テストが得意な知人」に金銭を払って、自分の代わりに受けさせ、この「替え玉受験」による高得点で名門のペンシルベニア大ウォートン校に合格した、との記述もある(7月9日付『読売新聞』)。

先日某知事に再選された「女帝」を連想してしまう。一事が万事このようなイカサマを重ねた人物でないと、権力者の地位へのし上がれないのか。映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の主人公では、やはり無理な気がしてくる。

トランプ政権の暴露本としては、2018年1月に『炎と怒り』が、先月には『それが起きた部屋』が刊行されている。後者を書いたボルトン前大統領補佐官は、大統領について「驚くほど政権を運営するための知識に乏しかった」とまで言う。また、ABCテレビのインタビューでは「1期だけの大統領として記憶されることを願う」と語った。当然だ。

政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によれば、トランプ氏の支持率が40・3%なのに対して、民主党の大統領候補に内定しているバイデン氏は49・3%である(7月13日閲覧)。とはいえ、予断は全く許さない。

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

増補版 ひとめでわかる のんではいけない薬大事典

浜 六郎

発売日:2024/05/17

定価:2500円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ