BTSをビルボード1位に押し上げたARMYの力
ランディ・ソー|2020年10月22日5:39PM
韓国の男性グループ防弾少年団(BTS)の新曲『Dynamite』が、米ビルボードのシングルチャートで初登場以来、2週連続1位を記録した(5週目も1位)。韓国のアーティストとしては初の快挙だ。背景にはARMYと呼ばれるファンの存在がある。本誌と提携する韓国の時事週刊誌『時事IN』9月29日号より転載する。
9月の頭からよいニュースが飛び込んできた。防弾少年団(BTS)の新曲『Dynamite』が9月1日と9日の2週連続で、米ビルボードのシングルホット100のチャート1位に輝いたのだ。ホット100はビルボードのなかで最も注目度が高く、競争が激しいチャートである。3週目に1歩下がって2位となったものの、下落幅は小さく、相変わらずの人気だ。
来るべきものが来たと言うべきだろう。
BTSのこの2年間のリードシングルの順位を見ると、各々2018年に「Fake Love」が同チャート10位、19年に「Boy With Luv」が8位、そして今年初めに発売された「ON」は4位を記録している。彼らの成績が段階的に伸びていることがわかる。
「韓国歌手で初めて」というニュースの見出しからは、韓国のシンガーがまたこのような業績を残せることを望む期待感がにじみ出ているが、今のところ本当にそうなるか予測するのは難しい。何が彼らの成功につながったのだろうか。BTSは実に多様な要素を取り入れているため、そのうちのどれが成功の直接的原因となったのかはよくわからない。そのなかでも唯一明らかな要因は、数多くの人が彼らのファン、ARMYになったという事実である。