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BTSの発言巡り、中国ユーザー激怒
兵務庁は満30歳までの兵役延期を検討
文聖姫|2020年11月6日2:12PM
防弾少年団(BTS)のリーダー、RM(アールエム)の発言を巡って、中国のネットユーザーが激怒している。
10月12日発「聯合ニュース」によると、問題となったのは、米国の非営利団体コリア・ソサエティーから「ヴァン・フリート賞」を授賞した10月7日のコメント。中国共産党機関紙『人民日報』系の『環球時報』によると、RMは、朝鮮戦争勃発から70周年を迎えたことに触れ、「両国(韓米)が共に経験した苦難の歴史と多くの男性、女性の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と述べた。
これに対し、中国のSNS上で非難の声が上がっているという。「聯合ニュース」によると、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」にあるユーザーが「国家の尊厳と関連する事項は絶対に容認できない」と書き込んだ。『朝日新聞』デジタル版10月13日付によると、「BTSが中国を侮辱した 」というハシュタグが設けられ、10月13日までに約1万8000人が投稿した。
中国のユーザーは特に、「両国が共に経験した苦難の歴史」という部分を非難している。中国では、中国人民志願軍の朝鮮戦争参戦を「抗米援朝(米国に対抗し北を助ける)」と呼んでおり、米中対立が深まる中、「抗米援朝精神」も強調されている。
前出の『朝日新聞』デジタル版によると、中国マーケット向けの広告にBTSを起用している韓国企業、サムスン電子や現代自動車などがSNSなどから広告を削除する事態に発展している。
BTSを巡っては、韓国兵務庁が10月13日、功績が著しい大衆芸能のアーティストについて、兵役延期が可能な年齢の上限を満30歳とすることを明らかにした。現行の兵役法では、満30歳まで延期できるのは大学・大学院生、研修期間で定められた過程を履修している司法修習生など、スポーツ分野で功績のある人に限られる。
韓国の世論調査会社「リアルメーター」が10月15日に発表したところによると、功績の著しい大衆芸能のアーティストを対象に兵役延期が可能な年齢を引き上げる法改正に関して、58・8%が「賛成」、31・4%が「反対」と答えた。15日発の「聯合ニュース」が伝えた。
(文聖姫・編集部、2020年10月23日号を加筆修正)