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イラク支援団体がチャリティーイベント
チョコ募金で夢かなえよう
2020年11月27日12:45PM
【「公正なる平和」目指す】
スペシャルトークでは、ミニファッションショーの大役を終えたゲストが登壇した。JIM―NETの代表・事務局長を務める鎌田實さん(医師・作家)は、今回のテーマを次のように説明した。
「池住義憲副代表が会議で提案してくれたのがJUSTPEACE。JUSTはJUSTICEのことで、『正義』とか『公正』を意味します。私たちが目指すものは、誰かを犠牲にした平和ではなく、『公正なる平和』であるというメッセージを込めたものです。中東の子どもたちを支援することで少しでも平和のお手伝いができるのではないかと思っています。今回のチョコ缶の絵を描いてくれたシャグールという15歳の女の子は、白血病の治療を続けています。彼女は看護師になりたいと言っています。病気になっても、難病になっても、子どもたちにチャンスをいただき、その夢をぜひ達成させてほしいです」
サヘル・ローズさんも「まず知っていただきたい。遠い人ではなく、同じ地球人であり、自分の子どもだと思ってほしい。子どもたちを救うことができるのは、私たち全員だと思っています」と、チョコ募金への思いを語った。
今年は戦後75年にあたる。音楽評論家・作詞家の湯川れい子さんは「私の大好きな兄はフィリピンで戦死しています。戦争は悲惨です」と述べたうえで「私は核兵器なんて絶対ないほうがいいという運動を始めて50年になります。『核兵器禁止条約』が来年1月22日に発効されますが、その日は私の85歳の誕生日で、すごい誕生日プレゼントになると思っています」と発言。さらに「チョコ募金により、子どもたちがいっぱい食べられて安心して眠れるようになれたらいいですね。一人ひとりが相手を思いやっていれば夢はかないます」と強調した。
斉藤さんも「お金がなくても、自分でできることはあります。誰かの役に立つことで元気になれます」と言葉を続けた。イベントはピアニストの堀江明子さんのリサイタルなどもあり、盛りだくさんの内容でフィナーレを迎えた。
(秋山晴康・編集部、2020年11月13日号)