【タグ】サイレントデモ|安田浩一|排外主義|緊急事態宣言|DHC
DHCに抗議と不買運動
「差別する企業の商品は買わない」
田沢竜次|2021年2月18日5:42PM
【差別を許容する社会の罪も】
市民有志として4年間訴え続けてきた川名真理さんは当日のデモで「影響力のある人の差別発言は、世間に偏見をまきちらし、社会そのものを破壊してしまいます。差別を前に黙っていることは罪だとさえ考えます」と沿道の人たちに訴えた。化粧品やサプリでお馴染みの企業だけに注目度も高く、ビラに目を通す人も少なくなかった。
デモに先立ち新宿アルタ前で開かれた集会では『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日文庫)著者の安田浩一さん(ジャーナリスト)も発言。DHCの企業体質の問題と背景を指摘した。市民有志らによる、DHCに差別をやめさせるキャンペーンも1月中に開始。29日には東京都へ申し入れ、さらに差別・排外主義をあおるDHCと提携しないことを経団連や女性誌などに要請する取り組みを準備しているという。
「真に問題にすべきはDHCではなく差別を許容する社会のあり方」との川名さんの切実な訴えに、メディアも耳を傾けるべきだ。
(田沢竜次・フリーライター)
なお、本誌編集部が翌25日14時過ぎ、前記デモへの見解をDHC広報部に問おうとすると広報部員は「御社からのお問い合わせには応じかねます」と電話を切った。
(岩本太郎・編集部、2021年1月29日号)