核兵器禁止条約発効を喜ぶ被爆地・長崎
「核なき世界」への思い新たに
西岡由香|2021年2月22日7:53PM
核兵器禁止条約が発効した1月22日、長崎市の平和公園では「歓迎!核兵器禁止条約発効 核なき世界へスタート行動」が開かれた。被爆者など約100人が参加し、「開発」「実験」「生産」「製造」「取得」「保有」「貯蔵」「使用」「威嚇」など条約が禁じる項目のプラカードを掲げて喜び合った。
被爆者で市民団体「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」共同代表を務める朝長万左男さんは「これまで被爆者の方々が営々として築かれた核兵器廃絶運動が核兵器を国際法で禁止するところまでまいりました」と思いを吐露する一方、「核なき世界」を実現するために「未署名の国々をどう動かすのかが課題。その突破口としての核禁条約だ」と意義を強調。同じく「県民の会」共同代表の田中重光さんも「唯一の戦争被爆国といいながら条約に背を向けている日本政府に署名・批准をしてほしい」と求めた。