原発事故から10年、食品放射能基準値の緩和狙う自民党
市民は反対署名募集中
渡辺妙子|2021年3月31日4:51PM
国内では野生の山菜やキノコに100ベクレル超えのものが見つかり、出荷できない状態が続く。同PT資料には「現在の基準値が復興を妨げている」との文言があるほか、政府が3月9日に発表した「復興の基本方針」も出荷基準について「合理的な検討をしていく」と述べている。基準値を緩めることで売れるようにせよとの目論見が背景にあるのではないか。
全国の市民放射能測定室のネットワーク「みんなのデータサイト」は署名サイト「change.org」で基準値緩和に反対する署名(https://bit.ly/2PJXTns)を始め、3月12日現在5400筆超の署名をすでに集めている。今後、基準値を緩める方向へ議論が進むのは明らかだ。そうした流れに歯止めを掛けることを期待したい。
(渡辺妙子・編集部、2021年3月19日号)