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総務省接待問題、文春砲の背景に「ユダ」の影
西川伸一|2021年5月1日3:24PM
「文春オンライン」が2月3日に「菅首相の長男 総務省幹部を違法接待」をスクープした。ついには2月24日に総務省は、幹部をはじめ11人を国家公務員倫理規程違反に当たるとして減給などの処分を行なった。
すでに総務省を離れ特別職の国家公務員である山田真貴子内閣広報官(当時)は、月額給与の10分の6を自主返納することになった。結局、山田氏は3月1日に辞職した。
東北新社から総務省幹部たちが受けた接待の回数と額にはあきれる。山田氏は1回で7万4203円もゴチになっていた。倫理規程は利害関係者からの接待を禁止している。ところが山田氏は「気の緩みであって、利害関係者かどうかのチェックが十分ではなかった」と言い訳した(2月26日付『毎日新聞』)。
本人は否定しているが、菅義偉首相の長男が来るというので「気の緩み」を強いられたのだろう。国会での追及と世論の批判に耐えきれないと観念して辞職したとみられる。幹部がこの体たらくでは、現場で政策実施に当たる公務員に示しがつかない。