コロナ禍の「女性だけの相談会」
2021年5月4日5:16PM
「とても力になりました」
「今日は色々な相談ができてよかったです」
「女性だけの集まりはとても助かります。男性には相談できないことも言いやすいです」
会場の一角には、来場者によって書かれたコメントが貼り出されていた。
3月13〜14日にわたって東京・新宿区立大久保公園で開催された「女性による女性のための相談会」。2日間で計125人(速報値)の女性が相談に訪れた。
相談会を企画したきっかけは、年末年始に同じ公園で開催された「年越し支援・コロナ被害相談村」。3日間で訪れた344人のうち女性は62人と2割に迫った。コロナ禍で深刻化する女性の困窮。この1年、都内の炊き出しには、女性の姿も目立つようになっている。
そんな中、「女性だけの相談会」の必要性を、支援活動に関わる多くの女性たちが痛感していた。実際、コロナ相談村でも「女性の弁護士に相談したい」という声があり、また、衣類が欲しかったものの、男性支援者には言い出しづらかったという声もあった。
特に家族連れで来ている女性の場合、夫や子どものことが優先され、自分のことは後回しになりがちだ。一方、食品だけでなく、生理用品の配布も必要という支援者側の声もあった。