コロナ禍のいま求められる金融政策とは
浜矩子|2021年5月4日3:43PM
パンデミックが、この政策のミックスならぬ「捩じれ」をほどいた。財政大出動状態をもたらした。となれば、金融政策は牽制者としての本来の役割に立ち戻れるはずだ。
だが、それができない。金利上昇やドル高シフトや途上国からの資金流出、そして、急激な物価上昇圧力の高まりを阻止しなければならない。これらのことは、すべて非正統的手段による金融大緩和の継続を必然化する。政策mixed up状態は深まるばかりだ。
(浜矩子・エコノミスト。2021年3月26日号)
※大型連休にあわせて過去記事を掲載します。