日本学術会議「任命拒否撤回」求めた97歳元会員の思い
片岡伸行|2021年5月17日1:19PM
【6人らが情報公開請求】
一方、日本学術会議(梶田隆章会長)は4月23日まで3日間にわたり開いた総会で、任命拒否の理由を明らかにし、6人を任命するよう求める声明を決議した。
また、任命拒否された6人の研究者も4月26日、拒否理由の開示を求めて内閣府と内閣官房に情報公開請求をし、法学者や弁護士ら1162人以上も同様の趣旨で開示請求をした。開示されない場合は提訴も検討しているという。
日本学術会議は6人の任命拒否という違法状態によって活動にも支障を来している。同会議幹事会は6人の欠員で定員を満たさず第一部(人文・社会科学)の部会などの運営が困難になっているという。
コロナ感染対策も大事だが、日本が法治国家であるなら、総理大臣の違法行為を放置する“放置国家”にしてはなるまい。菅首相の言うような「人事」の問題ではない。徹底追及が必要だ。
(片岡伸行・記者、2021年4月30日・5月7日合併号)