早ければ年内に原発全体に影響する決定--国内初40年超、老朽美浜原発仮処分
脱原発弁護団全国連絡会|2021年9月7日10:14AM
同じく共同代表の河合弘之弁護士は次のように述べた。
関電は「私たちは引き延ばそうと思っていないんですけど」と枕詞に何回も使うので、引き延ばそうとしていると感じた。原子力ムラは原発新設は無理だろうということで、今ある原発を使い倒せば経費が圧倒的に安い、減価償却が終わってて、燃やせば燃やすだけ儲けものと考えている。
我々の力で、そうはいかない、法律の力で止めてみせることが、今後の日本の原発全体の状況に重要な影響があると思っている。
裁判長はこの決定を書くつもりでおり、早ければ年内、遅くとも来年の頭には出るだろうと思わせる訴訟指揮である。申請段階で答弁書がいつ出るのか、どこまで引き延ばされるのかと思っていたが、メリハリのついた訴訟指揮で、嫌がる関電を引っ張り出し、期間延長をした老朽原発に対する初めての仮処分について、具体的見通しがついた。
(脱原発弁護団全国連絡会、2021年8月27日号)