アフガニスタンの現代略史
『週刊金曜日』編集部|2021年9月18日3:29PM
2001年 8月 米国がオサマ・ビンラディンの活動拠点があるとしてアフガン・パキスタン国境地帯をミサイル攻撃
9月 9日、ビンラディンが送り込んだとされるジャーナリストを装った2人組が、反タリバーン・親米勢力「北部同盟」の指導者、マスード元国防相を自爆攻撃で暗殺
11日、ニューヨーク貿易センタービルなど米中枢への同時自爆攻撃を受け、ブッシュ政権がタリバーンにビンラディンの引き渡しを要求するも、タリバーンは拒否
10月 米英軍によるカブール空爆
11月 米軍に後押しされた北部同盟軍がカブール占領
12月 タリバーン政権崩壊
2002年 6月 ロヤ・ジルガ(国民大会議)でカルザイ首相を移行政権大統領に選出
2004年 1月 「イスラム教の伝統と民主主義を両立させる」新憲法を採択
10月 アフガン史上初の大統領選でカルザイが当選
2014年4〜9月 ガニ元財務相とアブドラ元外相らによる大統領選がやり直しなどを経てガニ勝利と発表されたものの双方が参加する挙国一致政権が成立
2015年 1月 「イスラム国」(IS)がアフガニスタン支部設置
7月 反政府活動を活発化させてきたタリバーンとガニ政権がパキスタンの仲介で和解協議
2016年 1月 中米パがアフガン政府とともにタリバーンとの和平をめざす4カ国調整グループを発足させたが、タリバーンは和平交渉を拒否。同年、政府の支配地域の減少とタリバーンの攻勢が明らかになる
2019年12月 ペシャワール会の中村哲代表が殺害される
2020年 2月 トランプ米大統領、アフガン駐留米軍撤退をタリバーンと合意
2021年 4月 バイデン米大統領、9月までの米軍完全撤退を発表
(共同通信社『世界年鑑』、公安調査庁『国際テロリズム要覧』、外務省『外交青書・白書』、英BBC、米abcニュースなどからの引用を基に編集・作成。2021年9月3日号)