千代田区が地権者合意の割合を議会に“虚偽答弁”
東京・秋葉原再開発計画
伊田浩之|2021年10月14日5:39PM
一方、区の担当者は虚偽答弁ではないと説明する。
「準備組合から聞いた数字を当初は説明したのですが、議会から求められたので区で調査しました。白紙回答については電話で意向を確認した数字を出したのですが、議会からすべて文書で確認するよう言われるなどしたために、数字が変わりました。嘘をついたわけではありません」(神原佳弘・神田地域まちづくり担当課長)
ただ、前出の小野理事長は「準備組合内部でいろいろアンケートは取っているが、私から区に数字を説明したことはない」と話す。真相は“藪の中”だが、実情と大きく異なる区の“虚偽答弁”は批判されても仕方がないだろう。
※千代田区議会に対する区役所答弁の詳細な推移や、再開発に前のめりの千代田区の姿勢、再開発に対する住民らの考えなどは、2021年10月15日発売の『週刊金曜日』に掲載される。
(伊田浩之・編集部、2021年10月15日号より抜粋)