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総選挙の争点は「選択的夫婦別姓」 
多様な家族に対応できる国会に

井田奈穂|2021年10月22日7:45PM

今年6月、最高裁前で会見する原告と弁護団。別姓での婚姻届受理を求める家事審判の特別抗告審の決定で訴えは退けられた。(撮影/宮本有紀)

【萩生田光一議員も「賛成派」に】

――いつも資料がわかりやすくて感心します。「親子で姓が違うと子どもがかわいそう」との主張に対して当事者の子どもの声を聞く院内勉強会はいい企画でしたね。しかも1人ではなく、小さい子から高校生・大学生など複数集めて。自民党議員もいましたが、「私たちはかわいそうじゃない」という声を聞いて意見が変わった議員はいましたか。

井田 意識が変わったということは言ってくださった。当事者に聞いたことがなかったので新鮮だった、などと納得してもらえる機会は増えました。最初は反対していた自民党の地方議員も、実際の困りごとを挙げ、子どもたちもかわいそうではないという話をすると、選択的夫婦別姓に賛成と言ってくださる方は増えてきました。

――イデオロギー問題だという誤解を解き、生活の困りごとだと伝えたことは大きいと思います。この人は無理だろうと決めつけず話をしにいく姿勢が素晴らしいです。

井田 一番の壁は萩生田光一議員だったかもしれません。バリバリの右派というイメージを抱かれていますが、30分私に時間をくれて1対1で話したらちゃんと理解してくれました。

 

※萩生田光一氏はなぜ賛成なのか。日本政府からの「通称使用」拡大の説明に、各国の大使館員たちが首をかしげた理由は? 井田奈穂氏が「彼らの苦しい胸の内」と理解する反対派の思いとは? 続きは『週刊金曜日』10月22日号に掲載。

(聞き手・まとめ/宮本有紀、2021年10月22日号より抜粋)

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