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「むらさきロード2021」
性暴力、DV、格差にNO!
ジェンダー平等社会を

小川たまか|2021年12月10日7:15PM

11月25日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」で、11月12日から25日までの2週間は「女性に対する暴力をなくす運動」期間。内閣府その他の男女共同参画推進本部構成府省庁の主唱で、「性暴力を、なくそう」をテーマに各自治体などで啓発活動を実施した。

「暴力の鎖を断ち切ろう」と訴えるパレード。(撮影/小川たまか)

東京では11月23日、ドメスティックバイオレンス(DV)や性暴力、子ども虐待などの被害当事者や支援者が暴力根絶を訴えて歩く「第13回あるこうよ むらさきロード2021」(主催:あるこうよ むらさきロード実行委員会、後援:内閣府男女共同参画局、東京都)が行なわれた。晴天の下、暴力根絶の象徴である紫色をテーマカラーにしたパレードで参加者らが「社会を変えよう」「暴力の鎖を断ち切ろう」と訴えながら青山通りや表参道などを歩いた。
2009年から毎年11月に行なわれてきた「むらさきロード」だが、昨年はCOVID-19の影響でオンライン開催となった。今年はパレードが復活。13回目となる今年のテーマは「コロナ禍だから声を出そう ジェンダー平等社会へ!」。参加者は「やはり実際に歩けるのがうれしい」と笑顔を見せた。

パレードの参加者は約130人(主催者発表)。紫色のマスクや仮面をつけている人が多く、仮装はDVやストーカーなどの被害当事者が自衛のためにする意味もある。

パレード中には「女性への暴力の抗議」の意味を込めて国内外で広まっているダンス「Break the Chain」を踊る場面も。腕と膝を使って「暴力・支配の鎖を断ち切る」振り付けや、「(統計上、暴力を受けているとされる)10億人の女性が立ち上がる」という意味を込めた空を指さすポーズが繰り返された。

手作りのバナーの参加者も多い。(撮影/小川たまか)

「(離婚後、子どもとの)面会交流を強制するな!」「合意のない性行為は犯罪だ!」「男女の賃金格差をなくそう」「議会を男女均等にしよう」などのコールも繰り返された。近年になり特に報道が増えた、共同親権の問題や性的同意、生涯で1億円とも言われる男女間賃金格差、議員数の男女均等など多様なテーマが盛り込まれた。

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