川内原発訴訟控訴審
国側も証人申請
2022年3月25日5:30PM
九州電力・川内原発設置変更許可取消訴訟の控訴審（福岡高裁）の進行協議期日（非公開）が２月１日14時から行なわれた。
被控訴人国側は、控訴人住民側も証人申請をしている原子力規制庁の安池由幸氏と櫻田道夫氏を証人申請予定であると明らかにした。
裁判所は、控訴人に対しては証人申請をしている島崎邦彦氏、安池氏、櫻田氏について、書面尋問と同程度の尋問事項の提出を、被控訴人に対し、「基本的な考え方」に基づいた火山ガイドの策定や適合性審査が行なわれたことを示す書証を具体的に指摘する書面を求めた。控訴人側が専門家証人として申請している巽良幸・神戸大学名誉教授の採否は留保となった。
裁判所からの宿題をみると、証人尋問実施へ向けて前向きであると考えられる。高裁で証人尋問が実施されれば、地裁の判決が覆される可能性が高まると弁護団は評価している。
次回は、６月21日進行協議期日（非公開）。証人の採否、尋問の日程などが決まる予定である。期日後、記者会見を兼ねた報告集会を予定（福岡弁護士会館）。
（脱原発弁護団全国連絡会）
