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性教育教材サイトオープン
誤った性情報に惑わされないために
神原里佳|2022年3月31日8:58PM
性の健康世界学会(WAS)が1999年に提唱し、2014年に改訂された「性の権利宣言」も紹介。「日本では包括的な性教育を受ける権利が保障されていないと感じます。国や学校は、性について教えると子どもたちが乱れると懸念している。でも、ガイダンスでは包括的性教育をしっかり行なうことで無防備な性的接触や早期の性交が減ったというデータが根拠になっています。嫌なら嫌だと意見表明していい、自分は権利をもっているということが、すべての子どもたちの知識のベースになることが重要」だと語り、教育現場でのライフデザインオンラインの活用に期待を寄せた。
ライフデザインオンラインは今後、保護者や性教育を学びたい人など、教員以外の人も有償で利用できる会員制度をリリース予定。染矢さんは「『性教育は必要』という声を集めて政策提言に活かし、包括的性教育の義務教育化を目指したい」としている。
現在、日本ではインターネット上に誤った性情報が氾濫し、若者がそれらに簡単にアクセスできる一方で、避妊や中絶について必要な人が必要な情報にたどり着きにくいのが現状だ。染矢さんは「どれが本当の情報かわからない、相談もしづらいと悩む若者も多い。教育や支援に携わる人が避妊や人権について情報をアップデートしていくことも必要」として、「教材制作を通して、より多くの人が自分の体と心、人生を守る情報にアクセスできる社会の実現を目指したい」と抱負を語った。
(神原里佳・ライター、22年3月4日号)
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