ウィメンズマーチ2022
反戦と反差別をコール
宮本有紀|2022年3月31日9:21PM
「平和がなければ平等こない」「平等なければ平和もこない」「あらゆる暴力反対しよう」
3月8日の国際女性デーの夜、「ウィメンズマーチ東京」のコールが東京・渋谷の街に響いた。
ジェンダー差別のない社会を目指して2017年3月8日から始まったマーチは、新型コロナの影響で20年は中止、21年は縮小開催となったが、今年は約310人が参加。今年の特色はロシアのウクライナ侵攻という状況を受け、「反戦」をテーマにしたことだ。ウィメンズマーチ実行委員会の濱田すみれさんは「戦争は最大の暴力なので、あらゆる暴力に反対するウィメンズマーチ東京は戦争に反対する。また、戦時下では男女の性別役割が強調され、個人がないがしろにされるので、平等とは真逆に進んでしまう」と話す。同じ思いなのだろう、「NO WAR」を掲げる人も多数見られた。
親子や夫妻での参加もあり、多様な年齢・ジェンダーの参加者が「家父長制デストロイ」「女性議員をもっと増やそう」「ハラスメントを許すな!」「DVやめろ」「レズビアン差別もトランス女性差別も根っこは同じ女性差別」など、思い思いのプラカードを持った参加者が声を上げる。「暴力・差別を許さない!」「私が変えよう、あなたと変えよう」というコールに、沿道脇の店内から身を乗り出して手を振る人も見られた。