ウィメンズマーチ2022
反戦と反差別をコール
宮本有紀|2022年3月31日9:21PM
個性的なパネルも散見され、「女子力」と印刷した紙を黒い額縁に入れ黒いリボンをかけて「遺影」にしていた人も。持参した25歳の女性は、「女子力という概念を葬りたい。でも供養は必要だと思って」と意図を話す。遺影の形は、秋田公立美術大学卒業研究作品展にあった「女子力」と彫ったお墓の作品から思いついたという。
男性の参加者も多く、コールで声を上げていた大学4年生の男性は、「高校まではジェンダーやフェミニズムにまったく関心がなかったが、大学でセクシュアルマイノリティの勉強をしてフェミニズムに目覚めた。女性の問題は女性がやればいい、ではなく、男性も一緒にフェミニズムを盛り上げたいと思った」と参加の動機を話した。
今回、セクシュアルマイノリティに関連する問題に取り組んでいる団体が複数賛同し、トランスジェンダーの方たちの参加も目立ったことに、濱田さんは「社会でマイノリティにされている人々と繋がって一緒に運動を作っていきたいと考えていたので嬉しい」と喜ぶ。そして「多様な人たちと繋がり、男性中心社会を変えていくことを目指したい」と語った。
(宮本有紀・編集部、22年3月18日号)