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在留資格のない高校生に奨学金を!
大和田太郎・ライター|2022年12月27日7:00AM
2023年1月6日まで募集中
記者会見には、チューターになる予定の複数の大学生が出席した。そのうちの一人、国本万葉さん(上智大学3年)は「精神的なエンパワーメントを続けて、少しでも彼らに前向きな希望を見出してもらいたい。上から支援するのではなく、一緒に前に進んでいく姿勢で、彼らと向き合っていきたい。『非正規滞在』という重いレッテルがのしかかり、自分の力ではどうしようもない貧困という問題を、彼らがどのように内面化しているのか、じっくり理解し続けようと思う」とプロジェクトへの思いを語った。
会見では、次のような元仮放免高校生からの声も紹介された。
「高校時代3年間、大変だったことは、平日学校がある中でいちいち仮放免の延長に行くことだった。住んでいる都道府県から出る際に、入管から一時旅行許可を取らなければならず、非常に煩わしいと思った」
「仮放免だと働くことすらできません。学校では、自分を偽ることしかできません。自分の夢を追いかけることができません。これって本当におかしいことです」
奨学金の対象となる高校生の募集は11月10日から始まっており、23年1月6日まで受け付ける。
奨学金の給付は月額1万円で、給付期間は23年1月から24年3月までの15カ月間。支給対象は1都6県(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)に住む高校生。15人程度への給付を予定している。これまでに、4人から応募があった。
詳しい応募方法など、応募に関する問い合わせは「仮放免高校生奨学金キャンペーン事務局」shougakukin.project@gmail.com、080・3778・5159(高谷さん)へ。
(『週刊金曜日』2022年12月23日号)