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トルコ・シリア大地震 死者4万人超 緊急支援に入った高遠菜穂子さんたち
本田雅和・編集部|2023年2月23日7:00AM
トルコ南部を震源にした大地震から2週間余り。死者は隣国シリアと合わせ、4万人を超えた。被災者は2千数百万人に及び、東日本大震災の倍以上の被害規模だ。
倒壊した建物やがれきの下敷きになった犠牲者が圧倒的に多く、トルコでは違法・脱法・手抜き建築が指摘され、シリアでは長引く内戦で反体制派や過激派組織の勢力域には人道支援も届きにくい。「人災」による被害のさらなる拡大が懸念されている。
イラクのクルド人自治区で難民・避難民への支援活動を続けている人道支援ワーカーの高遠菜穂子さん(53歳)は、いち早くトルコ国内に入り、緊急支援を開始した。高遠さんや現地ジャーナリストに電話とインターネットで状況を聞いた。
トルコ南部カフラマンマラシュ県パザルジュク市付近で現地時間の2月6日午前4時ごろ、マグニチュード7・8の大地震が発生。その後も大きな揺れや余震が続き、国境を超えてシリア北部にも被害が拡大している。
20年近くイラクで人道支援に取り組んできた高遠さんは、2018年に仲間らと「ピースセルプロジェクト(PCP)」を立ち上げ、北部のドホークに事務所を開設して常駐。震災発生の日の未明も長く大きな揺れで目覚めた高遠さんは、不安になってすぐに被害情報を集め、約270キロ離れたトルコ南東部の古都ディヤルバクルでも被害が大きいことを知った。トルコ国境まで車で1時間。ディヤルバクルも数時間程度だ。10日には、PCPインターンの類家宏平さん(26歳)と現地に向かった。
※PCP(ピースセルプロジェクト)の公式サイトはこちらからも