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「戦争に加担するな!」武器見本市で市民ら抗議

竪場勝司・ライター|2023年3月27日7:01AM

国際武器見本市「DSEI」会場の幕張メッセ前で開催に抗議の声をあげる市民。(撮影/竪場勝司)

 防衛装備品の国際展示会「DSEI Japan 2023」が3月15日~17日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催され、初日の15日には市民団体が「武器見本市はいらない」と会場近くで抗議行動を展開した。

 DSEI(Defense Security Equipment International)は英国・ロンドンで2年に一度開催される世界最大級の国際武器見本市だ。日本での開催は19年に続き今回が2回目。国内・海外から250社以上の企業が出展した。

 抗議行動は市民団体「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」と「安保関連法に反対するママの会@ちば」が呼びかけた。両団体はこれまでも「武器見本市の開催は戦争の一端であり、これに加担すべきではない」として、主催者や出展企業、会場を管理する千葉県、見本市を後援する防衛省などに中止を求め、反対署名を集めるなどの活動を展開してきた。

 この日は約300人が参加し、まず参加者全員が「武器見本市はおことわり」「千葉で武器を売り買いするな」などと大声でコール。主催者を代表してあいさつした「安保関連法に反対するママの会@ちば」の金光理恵さんは「戦争は死の商人が儲かる場。その儲けから甘い汁を吸おうとする政治家たちも、ここに集まっている」と語気を強めて批判。見本市の展示を見てきた千葉市議の中村公江さんは「19年の展示に比べて、ITを使い無人で攻撃するなど情報戦に関する武器が格段にパワーアップしている」と報告した。

 抗議行動に連帯して国内外から集まったメッセージも紹介された。パレスチナ人民支援の国際団体からは「この見本市にイスラエルの軍事企業が招待されていることを最も強い言葉で非難します。22年にはイスラエル占領軍によって、子ども53人、女性17人を含む224人のパレスチナ人が殺されました」とのメッセージが届いていた。

(『週刊金曜日』2023年3月24日号)

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