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「バスカフェ」を妨害から守れ!
東京都の指示で委託事業中止に「Colabo」が抗議

小川たまか・ライター|2023年4月9日7:00AM

3月22日、東京都庁前での抗議集会。(提供/ Colabo)

 一般社団法人Colabo(コラボ、仁藤夢乃代表理事)が東京都からの委託事業として続けてきた活動の一つ、新宿での「バスカフェ」が3月22日、都からの指示をもとに中止となった。同日、都庁前では抗議集会が開かれた。

 インターネット上では昨年からコラボや仁藤氏を貶める内容の情報が飛び交っている。コラボ側は「暇空茜」と名乗る40代男性がデマや誹謗中傷を繰り返したとして損害賠償を求め提訴し、現在も係争中。一方、暇空氏が都に対して行なった住民監査請求の結果、不正は認められず、委託料(2600万円)よりコラボ側の経費が113万円上回る持ち出しで運営されていたことが明らかになった(本誌1月20日号など参照)。

 この結果が判明した後もネット上で誹謗中傷は止まず、2月頃からはコラボが新宿区役所前で行なっていたアウトリーチ事業の一環である「バスカフェ」への妨害行為が激しくなっていた。3月1日にはネット上で「煉獄コロアキ」と名乗る40代男性が、埼玉県草加市の河合ゆうすけ市議会議員ら複数の男女を伴ってバスカフェ周辺に現れた。顔を白塗りし鼻を赤く塗った姿の河合市議は、コラボ支援者の前で「フェミニストのせいで男が女嫌いになる」「みんなに嫌われているのはコラボの責任」などと声を荒げた。

 コラボ側は煉獄氏に接近禁止命令を求める仮処分を申し立て、14日に東京地裁はバスカフェの半径600メートル以内などに立ち入ることを禁じる決定をした。

 しかし17日、都はコラボに対し、22日に開催予定のバスカフェについて代替のアウトリーチ支援を検討することなどを指示した。これは実質的な休止要請だとコラボ側は反発。都と新宿区に対して「バスカフェを妨害から守ってください!」と訴えるオンライン署名は3月末までに3万筆を超えた。

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