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市民メディア全国交流集会「メディフェス」4年ぶりに開催
若者ら参加、新機軸で活性化

岩本太郎・編集部|2023年4月12日7:00AM

「メディフェス」2日目の模様。全プログラムがネット配信され、画面横にトーク内容の同時字幕も表示された。(撮影/岩本太郎)

 通算18回目となる市民メディア全国交流集会(メディフェス)が3月18日・19日、仙台市青葉区の公共施設せんだいメディアテークで開催された。

「市民メディア」とは文字通り、マスメディアに属さない一般市民が独自に情報発信するメディアのことを指す。この集会が始まったのは2004年の1月、全国各地でケーブルテレビ局のパブリック・アクセス番組(市民制作映像を放送)やコミュニティFM局などを舞台にそうした活動を行なっていた市民やメディア研究者らが、「一度みんなで集まってみようか」といった調子で名古屋市の会場で一堂に会したのが発端だ。

 当時はまだユーチューブもツイッターもスマートフォンもなかった時代。特に以後の継続などもあらかじめ考えたイベントではなかったが、「それじゃ次はウチで」との声が自然に上がったことからその後もほぼ年に一度、各地のメンバーが持ち回りで(なおかつ内容は毎回バラバラで)主催する格好となり、コロナ禍による中断前の19年まで16年連続、計17回(開催地は札幌から東京、那覇などの計16地域)が開かれるまでに至った(ちなみに筆者はこれまで全回参加)。

 仙台市での開催は東日本大震災から半年後の11年9月以来今回が2回目。テーマ的には震災の記録や記憶を、市民メディアがいかに発信・伝承するかという点に重きが置かれた。だが他方でSNSや動画サイトなど、この約20年間で普及した新たなメディアに日常的に親しむ若者たちも大勢参加し、今や高齢化した(?)初期からの常連メンバーらを驚かす新機軸を続々披露してくれた。

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