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「戦争の準備ではなく、平和の準備を」東京・足立の地から世界に発信 「『九条』を世界に贈るプロジェクト」がスタート
竪場勝司・ライター|2023年7月2日7:00AM
ピースボートでも各地へ
発表記者会見では、プロジェクト事務局長の中田好美さんがこれまでの経緯を説明。「戦争の準備ではなく、平和の準備を、東京・足立の地から世界に発信していきたい」と抱負を述べた。賛同人のピースボート共同代表・川崎哲さんは「ピースボートは国際交流の船旅の活動を続けて40年になる。コロナで3年ほど船旅ができない状態が続いたが、今年の4月に船旅を再開できるようになった。準備を進めたうえで、今年冬に出航のクルーズになるか、来年前半のクルーズになるか、まだ計画中だが、ぜひともこのプレートを船に乗せたい」と報告。地球一周の船旅では1回につき20~25の国を訪れ、各国で平和や環境、人権問題を学ぶプログラムを行なうが、「日本の市民団体が持ってきた九条のプレートほど、ふさわしいお土産はないと思っている」と語り、さらに「ウクライナ戦争にあおられる形で、各国は軍事費にどんどんお金をかけるようになっている。そのぶん貧困問題や環境破壊が深刻化するという悪循環が続く中で、平和憲法を持つ国の市民が紛争を平和的に解決する精神が大事だと訴えていくことは、今日的な意味がある」と、プロジェクトの持つ意味を強調した。
「九条プレート」は7月27日に韓国・ソウルにある植民地歴史博物館に贈呈されることが決まっている。また、8月には広島で開かれる原水爆禁止世界大会に参加する各国代表にも贈呈する予定だ。
プロジェクト事務局ではプレートの製作費などを賄うため、クラウドファンディングを実施中(https://onl.bz/W35B5tr、こちらから)。また、プロジェクトに関する問い合わせは事務局(電話090・6953・7144)で受け付けている。
(『週刊金曜日』2023年6月30日号)