原発崩壊 増補版
想定されていた福島原発事故
明石昇二郎
内容紹介
2007年の『原発崩壊』の初版本に、今回の福島原発の事故とベトナムへの原発輸出問題ついて加筆。
前者は「想定内の津波被害と放射能来襲」として、後者は「原発輸出 これだけのリスク」として、それぞれ1章分に収め、初版に比べて40ページ増。
「<増補版>のためのまえがき」より
これまでのマスコミ報道では、原発反対運動などしょせん「地域の話題」に過ぎず、相応の扱いしかしてこなかった。その結果、大都市圏に暮らす人々は原発の問題など「ローカルな話」であり、「他人事」だと思ってきた。
それが、フクシマ「原発震災」事故によって放出された放射能が東京をはじめとする首都圏にも飛来し、食品や水道水から放射能が検出されるに至って、原発の話題は「自分事」になった。
これまでに日本で起きた原子力災害の取材では、早い時期に現地入りをし、取材が長期に及びそうな時は現地に「前線基地」を構え、取材をしてきた筆者だった。
だが、今回の「原発震災」事故では、そうはいかなかった・・・・・・・・・・・・
[章構成]
第一章 想定内の津波被害と放射能来襲
第二章 原発炎上
【解説】原子力発電所(原発)とは何か?
第三章 頼みの「専門家」は役立たずだった
第四章 シミュレーション・ノンフィクション「原発震災」
【解説】原発輸出 これだけのリスク
第五章 「ロシアン・ルーレット」は今日も止まらない
[本書で登場する原発関連施設]
福島 六ヶ所 女川 柏崎刈羽 浜岡 敦賀 島根 ベトナム
ルポルタージュ研究所(著者のサイト)
http://www.rupoken.jp/