書籍案内

詳細情報

[戻る]

強制起訴

あばかれた東電元最高幹部の罪

内容紹介

【内容紹介】
 福島第一原発事故の刑事責任が、ついに裁判の場で問われることになった。
 東京地検が2度不起訴とした東京電力の旧経営陣3人について、東京第五検察審査会が2015年7月17日、業務上過失致死傷罪で起訴すべきと2回目の議決をしたからだ(公表は同年7月31日)。原発事故の刑事責任が裁判で問われること自体が初めてとなる。
 起訴されるのは、東京電力の勝俣恒久元会長(75歳)と、武藤栄元副社長(65歳)、武黒一郎元副社長(69歳)。
 未曾有の原発事故はなぜ起きたのか。その責任は誰にあるのか──東京電力幹部らを刑事告訴した福島原発告訴団の武藤類子団長、告訴団代理人の海渡雄一弁護士、ルポライターの明石昇二郎氏が強制起訴の意義と今後の見通しについて徹底的に話しあう。

【目次】
はじめに
「強制起訴」議決が明らかにした新事実
東電は事故を予見し、対策を用意していた
政府事故調の「調査結果隠蔽」事件
「健康被害」の追及はまず民事裁判で
一生懸命検討して出した議決を大事に
刑事裁判で負けるとは全然思っていない
資料 2回目の議決書

【対談者略歴】
武藤 類子(むとう るいこ)
福島県生まれ。1980年代末から反原発運動にかかわり、青森県六ヶ所村に通ったほか福島県内の二つの原発を巡る問題にかかわってきた。2012年から福島原発告訴団団長。

海渡 雄一(かいど ゆういち)
34年間にわたって、もんじゅ訴訟、六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、大間原発訴訟など原子力に関する訴訟多数を担当している。脱原発弁護団全国連絡会共同代表。

明石 昇二郎(あかし しょうじろう)
ルポライター。広瀬隆氏と2011年7月8日、東電元幹部らを原発事故後初めて刑事告発した。著書に『刑事告発 東京電力──ルポ福島原発事故』(金曜日)など多数。

〈書籍案内〉索引別一覧ページへ