超大国の終焉 アメリカよ さらば

米国発の金融危機が世界を席巻している。「大恐慌の再来」と言われるが、新自由主義に基づくブッシュ政権による対策の不手際が、一国覇権主義の終焉を明瞭に物語る。さらば、アメリカ……。その歴史的な凋落の構図を読み解く。

■金融危機と新自由主義の破綻 米国の世界支配は終わった 奥村 宏これは単なる金融危機ではない。世界支配を続けてきた米国の、新自由主義に基づく市場原理主義の破綻である。原因はどこにあるのか。そして、米国支配の次に来るものは……。■アングラ・カジノ資本主義 森巣 博■Here’s How to Fix the Wall Street Mess from Michael Moore マイケル・ムーアの提案 ウォール街の危機を救う方法 翻訳/藤谷英男『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『シッコ』などのドキュメンタリー映画の監督として知られるマイケル・ムーア氏が、10月1日配信の「マイケル・ムーアのメーリングリスト」で、上院での金融救済法案の採決を阻止するべく意見を表明した。法案はその後上院で可決され、下院でも修正案が可決されたが、「ブッシュ政権の八年間で疲弊した暮らし」への庶民の怒りはとどまらないだろう。「オバマ/バイデンに投票するのか」と聞かれて「当然」と言い切るマドンナなど、米国のアーティストには民主党支持者が多く、その発言には影響力がある。もし、民主党が政権を奪還した場合、ムーア氏の提案が実現するかもしれない。示唆に富むこの提案は、日本にとっても参考になる内容だ。抜粋して掲載する。

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  • 動燃総務部次長の怪死を取りまく謎「夫は自殺じゃない」と動燃相手に遺族が訴訟 一九九五年に高速増殖炉もんじゅが冷却用ナトリウム漏れという大事故を起こした。この騒動の最中、運営側の動燃の説明員が「自殺」。いきすぎた報道が死をもたらしたと非難され、以後、事故の報道は下火になっていった。このできすぎた死は、本当に自殺だったのか――。高田 欽一
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