新政権の隠された本性 オバマの危険
一月二〇日、米国では第四四代大統領の就任式が執り行なわれる。それに臨むバラク・フセイン・オバマは、悪夢のようなブッシュ政権の二期八年が終わった解放感からか、国民のかつてない熱い期待を浴びている。だが、本当に新大統領は戦争の流血と市場原理主義の強欲に染まったこの八年から決別できるのか。平和を願う世界の切実な声に、応えようとしているのだろうか。私たちが冷静にオバマの実像と向かい合うと、新たな戦争の危機とただならぬ苦境にある米国の実像がより鮮明に見えてくる。
■インタビュー 本山美彦京大名誉教授に聞く 金融破綻の元凶が再び登場する愚を問うマスメディアの「御祝儀報道」とは裏腹に、金融危機に対する新大統領の解決策は皆無に等しい。「チェンジ」どころか、やったのは危機の原因を作った規制緩和・市場原理主義者を免罪して権力に加えただけだ。■カギを握る民衆の社会運動 真の「チェンジ」は期待できるのか 武藤 一羊歴史的なオバマの勝利後、誕生した新政権はタカ派と前政権来の戦争勢力ばかりだ。真に「チェンジ」に値する政策を実現できるか否かは、内外の社会運動の連携にかかっている。■日本は米政府のスポンサーに 悪夢か オバマ政権下の米軍再編 半田 滋 「米国の便利」とも言える米軍再編の日米合意を、オバマ政権が果たして手放すだろうか?{カリスマ政治家}盲信の代償は、日本にとってあまりに大きいものとなりそうだ。■対イラン攻撃へと向かう危険な動向 超タカ派とユダヤ・ロビーが牛耳る「戦争屋政権」 成澤 宗男
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