オバマは失敗する 世界を覆う有毒債権

■米国がとるべき道は銀行の国有化か 不良債権の国際政治経済学 アンドリュー・デウィット不良債権とは別に「有毒債権」と筆者が評する金融派生商品は世界中の銀行を蝕んでいる。少なく定義してその規模は六〇〇〇兆円。複雑な金融商品を追求した金融市場は、経済学や金融工学を超え自然科学までがもてあそんだ挙げ句、破滅へと至った。オバマのグリーンニューディールが成功するには、この金融危機を乗り越えなければならない。その解毒剤は銀行の国有化なのではないか。■政策よりも政局の麻生政治が招く低迷 世界最悪不況に突入する日本経済の惨状 植草 一秀米国のサブプライム危機に端を発する今回の世界同時不況。欧米の金融危機は泥沼にはまりつつあるが、経済悪化では日本が先頭に立ってしまった。事態打開の方策はあるのか。■経済評論家・山崎元さんに聞く 「企業ってそんなに強いものではありません」金融危機による世界経済の急速な冷え込みが日本企業を直撃している。三月危機も叫ばれる一方で、業績好調である企業の実態は?日本経済の今後を読み解く。

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