老老介護を考える
高齢化が急速に進む日本。核家族化と少子化も進み、介護現場には新たな問題が生まれた。 「老老介護」だ。そのさまざまな形を取り上げ、課題を考える。まずは、認知症の妻・南田洋子さんとの日々をTVや著書『待ってくれ、洋子』で公表した俳優の長門裕之さん。「介護保険を使わない、お金持ちの介護。厳しい現実を伝えてない」などの批判について、話を聞いた。
■長門裕之さんに聞く 老いと介護への 認識を高める 「旗振り役」に 聞き手/中山千夏 ■お金がないと 「ゴミ」扱いされる 介護現場の実態 平野 宗彰 「貧困」が原因と見られる介護殺人、介護虐待が急増している。「金を持っていない要介護老人はゴミ」――。トヨタショックで揺れる名古屋では、そんな言葉が当たり前のようにささやかれ始めている。■乗り越えるための ヒントはどこに 甘利 てる代 妻が夫を、夫が妻を、娘や息子が親を介護するなど、老老介護といっても形や中身はさまざまだ。「虐待」「団塊世代」といった新たに登場したキーワードをもとに、いくつかのケースを紹介しよう。 ■高齢になるほど幸福なデンマーク 澤渡夏代ブラントさん
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