全編集委員が語る 新政権で日本はどうなる
「革命」に匹敵するような民主党の圧勝だった。だが総選挙の「結果」は通過点にすぎない。 公示日に『東京新聞』が報じた世論調査によれば、「民主党に政権能力があると思うか」という問いに「あると思う」と答えたのは41.2%で、「あるとは思わない」の43.8%を下回った。比例で民主党に投票した約3000万人の多くは、「ダメもと」で一票を同党に託したのであろう。 となれば、「革命的に社会の雰囲気を変える」ことができない限り、民主党の先行きには、たちどころに暗雲がたちこめる。有権者は時間的な余裕を与えてはくれない。短期間で組閣し、霞ヶ関官僚を手の内に入れ、矢継ぎ早に新しい政策を推し進める。それができなければ、来年の参議院選挙では、まったく逆のことが起こりかねないのだ。308という議席がいかにもろいかは、119に落ち込んだ自民党が身をもって証明している。 この4年間、市民は新自由主義の暴虐にさらされ、小泉純一郎元首相の「改革」に騙されていたことを実感した。いかに「ダメもと」とはいえ、有権者が社会福祉の充実を民主党に求めているのは間違いない。この要求に具体的に応え実績をあげたとき初めて、政権与党として「結果」を出したと認められるのだ。 民主党は自民党以上に寄せ木細工の党と言われる。だが、寄せ木のほうが、したたかでかつ堅固な場合もある。どんな方向に新政権は、そして日本は進むのか。本誌編集委員全員が見通しを語った。編集部
民主党と自民党が入れ替わっただけ「祭りは終わった」の達成感が恐い雨宮処凛構造改革路線への怒りが爆発貧困率の削減目標を定立すべき宇都宮健児小さな声がかき消される二大政党制これを「民意の勝利」と言えるのか落合恵子品性下劣な民主党候補も当選中選挙区制に戻す運動が必要だ佐高 信環境も農業もあいまいな民主党結局、日本は何も変わらない?田中優子鳩山内閣を襲う? 支持率乱高下民主党は「社民主義」を見つめ直せ中島岳志共産党はなぜ総選挙で勝てないかいい意味でのいいかげんさが欲しい本多勝一ピョンタくんのあまり楽しくない政権交代石坂 啓
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