財務省は「歓迎」 民主党政権への意外な反応
民主党政権が最重点政策のひとつに掲げる「霞ヶ関改革」。総選挙のはるか前、福田康夫元総理辞任のころから、永田町の水面下では「政」と「官」の腹の探り合いが行なわれてきた。利害の一致を見いだし歩み寄りの姿勢を見せる財務省、事業の見直しを迫られる国交省や農水省、それぞれの省庁の今後に注目が集まる。本誌取材班
■霞ヶ関は「お手並み拝見」の構え 政官の“権力の空洞”を どう埋めるか 若林 亜紀自民党が下野し、政治家と官僚のしがらみが切れた。これまで日本を動かす権力の源泉だった政官の利権複合体がいったん消滅し、権力の空白が生じている。民主党は与党と官僚の間にぽっかり開いたこの {権力の空洞} をどう埋めるか。日本の新たな国家百年の計の始まりである。■元文部科学官僚・寺脇研さんに聞く 民主党は「旧内務省」を解体できるか民主党政権が「政治主導」を実現できるか。そのカギを握るのが「旧内務省系」と呼ばれる省庁への対応だ。根強く残る「権力者のDNA」と対峙する手法とは? 元官僚の寺脇研さんが語った。■「新しい霞ヶ関を創る若手の会」メンバーが語る 縦割り、省益主義を脱し新しい国家像のための議論を前例踏襲、縦割り、省益至上主義……霞ヶ関の制度疲労が指摘されて久しい。その渦中にいる二〇?三〇代の若手官僚は、日々の業務に何を感じ、この国の将来像をどう描いているのか。省庁の内側から声を聞いた。
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