『1Q84』 「ベストセラー」にだまされるな。

今年の出版界のメガヒット、『1Q84』。村上春樹の5年ぶりの新作長編で発売前、タイトル名が明かされただけだったが、予約段階で増刷が決定、刷り部数も2巻で200万部を超えた。異例ずくめの『1Q84』、そのなかみは?

■この苦々しい 読後感は、何故? 澁谷 知美■「うんざり」するけど無視できない 「村上春樹なるもの」の不思議 池田 雄一ベストセラー作家として支持され続ける村上春樹だが、批判する批評家も数多くいる。しかし、一方で批評する側に価値変更を迫る要素を村上作品が持っていることもたしかなようだ。村上作品を読むと「うんざり」するという文藝評論家の池田雄一さんに、「村上春樹なるもの」が持つ社会的文脈について考察してもらった。

  • 田中美津、『1968』を嗤う 大熊英二氏による『1968』の下巻「結論」前の最終章にあたる17章はリブと田中美津論を展開している。だが、本人取材をまったくせずに資料の切り貼りで書かれたその内容は、田中美津本人が「誤読と捏造による無惨な労作」と称するもの。その「誤解と捏造」部分について、田中美津自身が詳細に指摘する、単なる間違い探しではなく、なぜ違うのかという点について、鋭い観察力から自らを含め客観的かつ重層的に人間を描くことにより、知られざる「田中美津とリブ」の一面が明らかになった。
  • 佐藤優の歴史人物対談 12山川均と語る たわいもない失望は不見識の告白政権交代から約一〇〇日が過ぎた。大衆は新政権になにを期待しているのか。そして、その大衆の当面の要求に新政権は応えているだろうか。私たちの生活はいよいよどたんばに追い詰められてきたが、政権の中心である民主党はどのような政策を採るべきなのか。柔軟な思考で日本的社会主義への進路を示した山川均に聞く。
  • 本多勝一ロングインタビュー「俺があのルポを書いた時」 聞き手/構成 烏賀陽 弘道ベトナム戦争から東西冷戦の崩壊、そしてネット右翼の台頭する今日の日本社会まで、本多勝一本誌編集委員がルポルタージュを通して向き合ってきた時代とは――。ジャーナリストの烏賀陽弘道がきいた。
  • 書評委員が選んだ2009年のベスト本20冊! 北原みのり/五所純子/陣野俊史/本橋哲也
  • 田中美津、『1968』を嗤う 大熊英二氏による『1968』の下巻「結論」前の最終章にあたる17章はリブと田中美津論を展開している。だが、本人取材をまったくせずに資料の切り貼りで書かれたその内容は、田中美津本人が「誤読と捏造による無惨な労作」と称するもの。その「誤解と捏造」部分について、田中美津自身が詳細に指摘する、単なる間違い探しではなく、なぜ違うのかという点について、鋭い観察力から自らを含め客観的かつ重層的に人間を描くことにより、知られざる「田中美津とリブ」の一面が明らかになった。
  • 佐藤優の歴史人物対談 12山川均と語る たわいもない失望は不見識の告白政権交代から約一〇〇日が過ぎた。大衆は新政権になにを期待しているのか。そして、その大衆の当面の要求に新政権は応えているだろうか。
  • 制度の狭間で置き去りにされて障害者手帳を持てない難病患者の厳しい就労状況 山下 淳巳「国から手厚く保護されている」と思われがちな難病患者だが、障害者手帳を持てないことで、その就労支援は事実上{置き去り}にされている。「雇用開発協会」という名ばかりの天下り公益法人に税金が使われてきた現状から、難病患者に必要とされる支援へと、転換が求められている。

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