誰も悪く言わない“国民的英雄”坂本龍馬 大絶賛はちとおかしいぜよ
NHKの大河ドラマ『龍馬伝』が人気ぜよ。これをきっかけに、またまた大きな{坂本龍馬ブーム}が始まった感があるがじゃ。メディアも盛んに取り上げ、関連本の出版もゆうに一〇〇冊を超えちゅう。しかし、ちっくと不思議なんは、龍馬の「負の側面」を指摘したもんがほとんどないがじゃ。龍馬ち、本当にそがん偉い奴じゃったがかい? ここはあえて、龍馬の悪口を言うてみるがじゃ。そのほうが、おまんの龍馬観も深みを増すぜよ!
■薩長と幕府を内戦に導いた「武器商人」 新井喜美夫■青春小説『竜馬がゆく』の危うい英雄史観 佐高信■男たちはなぜ、龍馬が大好きなのか? 中村うさぎ
- 編集長連続インタビュー13佐野章二さん ビッグイシュー日本代表 聞き手 北村肇 本誌編集長ホームレスが自ら販売者となる雑誌『ビッグイシュー日本版』。この国では事業の成立が難しいと言われながら、創刊七年を迎え、徐々に定着しつつある。しかし、社会から絆が失われていくなか、路上生活者の深刻な問題も尽きない。
- 消えていくミツバチネオニコチノイド系農薬が人をも脅かす 岡田 幹治ミツバチの危機が続いている。一夜にして何万匹もが大量死する事態が世界各地で起こり、地上からミツバチが消えつつある。長年にわたって品種改良されてきたセイヨウミツバチ(以下、ミツバチ)は、私たちに蜂蜜を与えてくれるだけではない。主要農産物の三分の二の授粉を担っている貴重な生き物だ。仮に絶滅してしまえばそれらの作物は実らず、人類は生存できなくなってしまう。
- COP15と世界の行方「システム変革」なき温暖化対策は破局を引き寄せる 古沢 広祐温暖化への地球規模での対策が昨年末、コペンハーゲンで議論された。巨額の資金の使われ方次第では、破局的プロセスの加速化も懸念される。鍵を握るのは、地球市民的な主体形成の成否にある。
- 病院危機診療報酬の債権譲渡が野放し規制なく、賃金不払いを後押し 村上 恭介病院の収入源である診療報酬が金融機関に債権譲渡され、職員の賃金確保が懸念される事態が大阪で起きている。医療機関を倒産の危機に追いやり、生存権を脅かす診療報酬債権譲渡には規制が必要だ。
- 政官業の腐敗の象徴ごみ焼却炉談合に正義のメスを 青木 泰無駄な公共事業と天下り。旧政権の負の遺産をどう一掃するか?日本最大のごみ焼却炉談合を通し政官業癒着の実態に迫る。
- 奥谷京子 WWBジャパン代表地域から閉塞感を破る女性のための起業支援 山岡 淳一郎地域に雇用の受け皿がないなら自分たちで創出しよう。日本社会の「失われた一〇年」を経て、女性たちの起業熱は高まった。WWB(女性のための世界銀行)日本支部代表の奥谷京子は、そんな自立を夢見る女性たちをサポートしている。地域に密着し、手探りで閉塞状況を打ち破ろうとする「草の根の最前線」が、そこにあった。
- COP15と世界の行方「緑の資本主義」に対抗運動は連帯できるか? 平沢 剛反資本主義を掲げる対抗運動では、シアトル反WTOを上回る成功が期待されていた。しかし、結果は……。浮かび上がった課題とは。