参院選と民主党「革命」2 参議院を考える

昨年の選挙は「総選挙」、今回は「参議院の通常選挙」。選挙に変わりはないが、衆議院と参議院の選挙は意味合いが違う。なぜか。そもそも参議院は衆議院とどう違うのか。なぜ違うのか。投票日直前だからこそ、あらためて存在意義を考えたい。

■議会制民主主義における参議院の役割とは? 杉田敦■歴史で見る参議院 いかにして「政党政治支配」に変転したか 関義友 + 荒木茂雄■参議院選挙とは何を問い、何を実現するものなのか 辛淑玉衆議院と違い、直接政権を選ぶものではない、とされる参議院選挙。だが実際は政党勢力(当選議員数)にのみ注目がいき、それが政局に反映する。本来、党派を超えて政策を論じる場であるべき参議院。その機能が果たせていない現在、参議院選挙とは何を問いかけ、何を実現するためのものと考えたらいいのか。■参議院卒業生に聞く 理想の参議院にするために いまできることは? 大橋巨泉・田嶋陽子・中山千夏いまの参議院に何が足りないのか。そこは経験者に聞くのがいちばん。いちどは参議院という場に身を投じ、現在は距離を置いて見つめる三人に、参議院の改革案と、そのために私たち有権者にできることを聞いた。■元参議院のドン  村上正邦氏が語る参議院選挙真っ只中の七月二日。東京・新宿のロフトプラスワンで「参院選直前 政治仕分け!」と銘打った本誌主催イベントが開かれた。パネリストの一人としてかつて{参院のドン}として名を馳せた村上正邦元自民党参議院議員会長も参加。参議院のあるべき姿、現在の参議院の評価、どのように改善したらいいか、などについて語った。

  • 参院選直前 緊急対談!政治に何を求めるか 政治に何をさせるか 清水康之・湯浅誠政治主導を掲げた民主党連立政権は、貧困や自殺の現場の最前線で活動する民間人に白羽の矢を立て、内閣府参与に起用した。現場のニーズを政策に反映させるべく、霞ヶ関の壁に挑んだ二人を出迎えたものは-。
  • 第二のKSDか 違法操業に頭抱えるドライクリーニング業界民主党の玄葉政調会長も見て見ぬふりした!?口利き疑惑 横田 一ドライクリーニング処理工場の多くが違法操業の危機に立たされている。そんな中、違法業者の救済に乗り出したのが民主党の村井宗明衆院議員だ。しかし、利益至上主義の大手業者の悪質さが目立つのだった――。
  • 佐藤優の飛耳長目52 政権への懸念生じさせる菅直人首相の思想的系譜
  • 新・買ってはいけない151ビタミンC入り飲料は本当に体によいのか? 渡辺雄二
  • 携帯電話と脳腫瘍の因果関係ひとつの研究結果にふたつの結論 植田武智先日発表された、携帯電話と脳腫瘍の関係を探る研究。しかし視点をどこに置くかで、結論はまったく逆になってしまう。
  • 化学物質とのつきあい方2「念のため」が身を守る。予防原則で行こう 槌田博有害性が科学的に立証されるのを待つのではなく、危なそうなものは早いところ規制しよう――それが予防原則の考え方。これが進んでいれば、過去の被害は防げたかも。
  • 廣瀬純の生の最小回路18フローは切断なしには流れない ゴダール/レヴィナス/パチョーリジャン=リュック・ゴダールは一〇年ほど前のインタビューで次のように述べている――「物事はつねに正面から撮影されるべきであり、正面からまっすぐ見ればこそリアルに把握できるといったことが、世間では信じられています。レヴィナスのような哲学者ですら、顔をきちんと見ればその人を殺したくなることなどあり得ないと考えています〔……〕。他者を理解するためには、カメラをその人の背後におき、彼の顔を見ないようにする必要があるのです。そしてまた、その人の話に耳を傾けている第三者を通じて、彼を理解するようにしなければならないのです」。

購入

  • amazon
  • Fujisan
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • 定期購読

ページトップに戻る