学校は会社ではない!
教育の現場に会社的な考え方、ビジネスの手法が次々と導入されている。教育が「商品」、生徒や親が「顧客」、校長が「社長」で教員が「社員」――そんな企業論理がすすむとき、教師たちは、子どもたちはどうなっていくのか。高校の現場を追った。
■企業の関与で流動化する私立高校 渋井 哲也小泉・竹中路線(二〇ぺージ参照)で進んだ教育の市場化、少子化で激化する生徒の争奪戦などを背景に、高校は今や企業の商売道具と化している。■経営管理と競争主義で、”もしドラ”化する都立高校 瀬下 美和「都立復権」をかかげる東京都では、学校ごとに大学合格者数を目標値に設定、徹底した競争を図っている。高校の“会社化”が進む。■Interview 教育評論家尾木直樹さんに聞く ”尾木ママ”現象は人々の「安心」求める心が原動力フジテレビ「ホンマでっか!?TV」にレギュラー出演。柔らかい“オネエ言葉”ですっかり人気者になった “尾木ママ”こと、尾木直樹さん。教育評論家として、子どもたちや教師を追い込む教育行政を一貫して批判し続けている。企業論理が猛威をふるう教育現場で、今、何が起こっているのか。どうすればよいのか。学校ががたがたの荒っぽい工場になって教育は死んでしまいます。――尾木
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