菅政権がノーテンキに進める TPPは日本を壊す
「平成の開国」の旗印のもと、TPP(環太平洋戦略経済連携協定)交渉参加に向け、菅内閣はその舵を急速に切り始めた。日本経済が浮上する唯一の道との声も聞こえてくるが、果たして本当にそうなのか。肝心の中身は見えてこない。そんな中、農業従事者をはじめ、日本医師会や日弁連、消費者団体なども反対の声を上げ始めた。横田一 +本誌取材班
◆自民党 森山裕衆議院議員に聞く(「TPP参加の即時撤回を求める会」会長)菅内閣が参加強行なら徹底抗戦も◆共産党紙智子参議院議員に聞く(日本共産党農林・漁民局長)民主党反対議員との連携用意あり■安心を保障する皆保険が崩壊し、地域医療が瓦解してしまう!? 山岡 淳一郎マイケル・ムーア監督の映画『シッコ』をご存じだろうか。国民皆保険制度がない米国では、貧困などで五〇〇〇万人が保険に入れず、満足な医療が受けられない。そう、TPPは、日本の医療を「米国並み」に引き下げる恐れが強いのだ。■土地改良事業でわかった農業土木に巣食う“寄生虫” 石堂 徹生オレンジや牛肉、米など農産物の輸入が自由化されるたび巨額の予算が組まれた。たとえば、一九九三年のガット・ウルグアイラウンド対策では約六兆一〇〇億円。これらは、どこに使われたのか。農業版公共事業、「土地改良事業」の現実を報告する。
- アルコール依存症 酒に溺れたイラストレーターどん底の日々 藤田正一般的に使われる「アル中」という言葉。酒癖の悪い人への軽い嘲笑の言葉、だったりもするが、現実にアルコールという「毒」に依存してしまった人の症状や根治への道程には、地獄の苦しみを伴う。克服には何が必要なのか。ある高名なイラストレーターがアルコール依存症と苦闘する姿を紹介する。
- 西原理恵子さん に聞く 回復への第一歩は〈正しく捨てる〉こと―家族としての対処
- 東アジアからの眼差し3「抑止力」論の現実観 孫歌「抑止力は方便だった」という鳩山由紀夫前首相の言葉は、果たして“失言”だったのか。この言葉が使われる時、最も強く想定される国で研究活動を続ける孫歌氏が、丸山眞男のテクストを手掛かりに、「抑止力」論の現実観を論じる。
- 残夢 坂本清馬の一生 第5回死刑執行 鎌田 慧
- 独裁国家を不可欠とする米中東戦略民主化に背を向けたオバマの「ダブルスタンダード」 成澤 宗男何かあると「民主主義」や「自由」を唱えながら、米国は軍事的経済的利害を優先して中東の人権抑圧国家の後ろ盾になっている。この偽善は、民主化運動の高まりのなかでもう通用しない。
- 日航123便墜落の謎(下)墜落原因は何だったのか 対談 青山透子 VS 岩下俊三“二度焼き”したような不自然な遺体状況、救助に向かおうとした米軍に出された「引き返せ」の命令…。対談の後半はいよいよ「最大の謎」とされている墜落原因に移っていく。圧力隔壁が原因で垂直尾翼は吹き飛ばない犠牲者のカメラに残された写真の物体とオレンジの光は?
- クリーニングのヒミツ教えます8初回の客だけていねいに――こんなことが本当にある 鈴木和幸そんなの(↑)ウソでしょ? 冗談ですよね!?と、思わず突っ込みたくなる今週の話題。許せん! 断じて許せんぞ!
- EUでは認められない日本のトクホ日本の“あまあま”認可が浮きぼりに 植田武智日本ではトクホとして販売されている商品が、EUの審査では通らない。トクホの基準って!?