徹底追及 原発震災 命よりも電力なのか
■まさか! 原発で暮らす避難者たち 宮城県や女川町はなにをしているのか 本誌取材班東北電力女川原発(宮城県女川町)にいまも多くの避難者がとどまっている。大震災発生直後に “緊急措置”として逃げ込むのはやむを得ないかもしれない。ただ、一カ月以上経ったのに、子どもたちを含む多くの人々がなぜ今もいるのか。■原発からの距離だけで対策を講じるな 後手に回っている政府の対応 高田 久代グリーンピースは、福島原発事故による放射能汚染の実態解明のため、二度にわたって外国人専門スタッフも加えて県北西部を中心に調査した。そこから浮かび上がった危険な状況と、避難対策の遅れを報告する。■市町村を侵食した“原発マネー” なぜ自治体は原発を受け入れたのか 横田 一全国に立地する原子力発電所。地方自治体自身が、原発を受け入れてきた側面がある。住民の“安全”と引き替えに、自治体が得てきたものは何か。そこには一度味を占めれば止められない“原発マネー”のうま味がある。◆福島県南相馬市 桜井勝延市長インタビュー 原発マネーで潤った大熊町と一円も入らない南相馬市■原発立地12道県の知事アンケート 備え万全でないのに なぜ止めさせないのか 伊田 浩之私たちの近くにある原子力発電所は本当に大丈夫、安全なのだろうか。福島第一原発を襲った原発震災を見た誰もが抱く疑問だろう。アンケートの結果、ほとんどの知事が万全と考えていないことがわかった。■原発に歯向かって“抹殺”された佐藤栄佐久前福島県知事に聞く 原子力政策全体の体質・体制が問題強力な国策「原発推進」に対し、知事は、住民の暮らしを守るためになにをすべきなのか。二〇ページからのアンケートに顕著なように、現職の知事はなぜ言葉を濁すのか。政府・東京電力と対峙してきた前福島県知事の佐藤栄佐久氏にいまの思いを聞いた。■福島第一原発二〇キロ圏内をゆく 防護服の報道陣と防護なしの幼児 写真・文 永尾 俊彦避難指示区域に指定されている福島第一原発から二〇キロ圏内に入ると、取り残された犬や牛が道路を彷徨い、牛舎には牛の死骸が転がっている。四月六?七日、遺体の捜索が始まったばかりの現地に入った筆者が報告する。
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