連続特集 原発震災
■騙されて、福島第一原発で働かされた 線量計も放射線管理手帳もなく 佐藤万作子東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発の重大事故から、はや三カ月以上が経過した。しかし、事故はまったく収束の気配をみせず、本誌のシリーズ原発震災も一二週目を迎える。深刻な問題の一つが、事故の収束を担う現場労働者の被曝管理の杜撰さだ。「フクシマ50」などと英雄視される労働者だが、現場では被曝線量限度超えが続発。女川の求人で福島第一原発に連れていかれた労働者には、安全配慮義務違反の疑いも。■本誌共催六月一〇日集会での母親の訴え 福島の子どもたちを救え 成澤 宗男■医師・技術者が問う 落合恵子 ×後藤政志 ×上林茂暢 東日本大震災後、原発で本当は何が起きているのかを 実名で発信した元原子力プラント設計技術者と、 哲学なき技術が横溢する戦後社会を憂う医師、 そして落合恵子編集委員が原発、社会、命について語り合った。■東日本に広がる放射能汚染 東京都東部でも年間1ミリシーベルト超か 古川 琢也日本共産党東京都議団が行なった放射線量の調査で、東京都東部でも年間一ミリシーベルトを超えて被曝する可能性が明らかになった。調査結果を検証する。■政府の暫定基準値は「安全値」でなく「我慢値」 放射能汚染を正確に知るには 自分で測定するしかないのか 和賀 えり子国や都道府県が発表する放射線量が必ずしも信頼できないことが明らかになった(前ページ参照)。健康を守るため、個人でできる対策はあるのだろうか。◆放射線測定器の買い方使い方■外国人特派員から見た「原発報道」 日本のメディアは政府広報か デビッド・マックネィル「安心してください」といった言葉を、メディアは何度繰り返したか。だが原発事故は最悪のレベル7まで進んだのに、誰も責任を取らない。一見「冷静」ながら、情報を隠蔽しておいてジャーナリズムといえるのか。■東日本大震災から三カ月 ボランティアで継続的支援を 小林蓮実+本誌取材班何かしたい――“未曽有”の大災害に、多くの人がこんな思いを抱いただろう。その一つの形がボランティアだ。だが、大型連休も過ぎ、被災地への関心が薄れる中、被災地の人手不足も伝えられる。今後も継続的に被災地の支援をしていくには。◆辻元清美 災害ボランティア担当首相補佐官に聞く
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