市民科学者、奮闘す。
ある時は原発問題、またある時は環境汚染問題で。手弁当で現場に出て、汗をかくことを厭わない。ほされても、研究への情熱を失わない。あくまでも科学者としての客観性を重視するけれど、権力と遠いところにいる人たちの声に、耳を傾けるところが頼もしい。私たちとともに歩む市民科学者に、改めて注目したい。
■高木仁三郎さんが遺したこと ”市民科学者”という生き方 山口 幸夫「市民科学者」という言葉を定着させ、自ら実践した人が故高木仁三郎さんである。二〇〇〇年に亡くなられるまで、正確な科学的知見に裏付けられた言葉を現場から発信し続けた。■市民とともに、闘った。 科学者たちの系譜 天笠 啓祐公害、薬害、環境汚染――。ウソを垂れ流す大企業、それに追随する政官と闘い、市民が勝ち取った歴史の数々。そこには、権力に利用されることを厭い、人々とともに真実を追究し続けた科学者たちの姿があった。■権力者のうそを暴いた 武谷三男と星野芳郎 佐高 信■肥田舜太郎さん(医師)に聞く 事実を曲げることはできない広島で自ら被爆を経験しながら、六〇年以上にわたって、多くの被ばく者を診療してきた九四歳の医師・肥田舜太郎さん。福島第一原発の事故以来、全国で内部被曝の危険性を訴え続けている。■おカネにとらわれた 社会から脱却を 飯田哲也 写真・文 伊田 浩之「自然エネルギーは割高で不安定」「脱原発で不況が進む」など、原発推進派が叫ぶ {主張} に、具体的データでわかりやすく反論する。かつて「原子力ムラ」の一員として将来を期待された若い科学者は、なぜ自然エネルギー促進に力を注ぐようになったのか。その原点を追う。一人ひとりが地域で安心して生き生きと暮らせる社会を取り戻したい
- 想定外の”災害”で裁判沙汰も「地デジ移行」につけこむNTTとビックカメラ
- エリート検事なら許されるのか?水戸地検・検事正の暴行事件に目をつむる最高検
- 50年ぶりに発売されたワーファリンに代わる抗凝固剤新薬プラザキサ、副作用で5人の死亡例
- 「右から考える脱原発集会&デモ」の衝撃なぜ、右翼・民族派も「脱原発」なのか?
- 下村健一・内閣広報室審議官が見た「3.11」
- 判断見直し迫られる司法浜岡原発控訴審で:原子力村村長;班目氏の再尋問も
- 地元住民が参加した「追慕祭」を初開催在韓被爆者の新たな闘い