除染は気休めだ  住民を襲い続ける低線量被曝

住民の健康被害と子どもたちの未来を考えるなら、まず放射能汚染地帯から避難させることが先決ではないか。効果が疑問視される除染の現場と避難者たちの現状ルポ、それに低線量被曝による健康被害の危険性を検証する。

●下がらない放射線量福島市の実態をレポート 疑問視される除染の効果 前屋 毅国や自治体による福島県内での放射性物質汚染の除染作業の効果を、実は多くの人が信用していない。県内でも先駆けて作業を始めた福島市の実態をレポートする。●山形の「りとる福島」から 自主避難者たちの「厳寒の日々」 成澤 宗男子どもを放射能から守りたい一心で、故郷の福島から逃れた母親たち。だが避難先の生活は過酷で、先が見えない。そして国や東電は彼女たちを無視し続けているが、新たな希望のきざしも。●低線量被ばく・ワーキンググループ報告書を批判する 避難かどうかは住民に選択権を 植田 武智原発事故で広がる放射能汚染に対して {年間二〇ミリシーベルトは適切} と結論し、政府提案の {避難より除染} にお墨付きを与えたワーキンググループ報告書。そこには基本的に住民目線が欠落している。●米国一万四〇〇〇人過剰死と「ペトカウ効果」 過小評価される低線量被曝のリスク 竹野内 真理日本政府の被曝への対応を真っ向から否定する知見が海外から続々と出されている。背景にあるのは、低線量被曝の影響に関する認識の決定的な違いだ。

  • 尾木ママ、大震災後をどう生きる? 対談 石坂啓  尾木直樹 ”尾木ママ”の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹さんと、本誌編集委員でマンガ家の石坂啓さん。子育てや教育問題などで意気投合し、以前から親しいお二人が、東日本大震災後のこの国のゆくえをタブーなく語った対談。そのほんの一部を紹介する。
  • 数字が見抜く 理不尽ニッポン 第六回 ピンハネされてるあなたの給与!  武田 知弘この一〇年、会社員の給料は下がり続けている。それをピンハネしているのは、ほかならぬ、企業だ。その証拠に、企業の貯金は異常なほどに増えている。消費が冷え込み、不景気になる要因はここにある。
  • 70年代の光と影 21 戦争責任問題を浮上させた 昭和天皇裕仁の二つの「海外訪問」  天野恵一
  • 日本人ジャーナリストが潜入! 暴力都市モンテレイ メキシコ「麻薬戦争」  文 工藤 律子 写真 篠田 有史タブロイド紙の一面を頻繁に飾る死体写真。メキシコ合衆国・カルデロン政権が麻薬組織に宣戦布告した2006年12月以来、5万人近い死者を出している。麻薬組織、軍、連邦警察の三つ巴の戦いが、暴力を激化させている。日本では報じられていないメキシコでいま最も危険な町モンテレイ。何が起きているのか。
  • 浮躁中国 42 3年を過ぎた四川大地震被災地の今  麻生晴一郎2008年5月に発生した四川大地震。被災地では復興が進む一方で、いろいろな矛盾も噴き出している。
  • 連載 飲水思源 第4回 志、雲より高く 徳間康快が社長を務めた現代史出版会。ロッキード事件が発覚した1976年、同社から『権力の陰謀』が出版されると渡邉恒雄は窮地に立つ。児玉誉士夫との仲を否定し、読売新聞社長への願望もないと語っていたが……。
  • 食品中の放射性物質 新基準値でリスクはどうなる?  植田武智これまで:暫定”だった基準値が4月から引き下げられます。はたして国民の健康は守られる?

購入

  • amazon
  • Fujisan
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • 定期購読

ページトップに戻る