特集 震災と子ども
●検証 杉並3歳女児虐待死 里親支援制度の闇 ―悲劇は防げるのか― 小宮 純一東京都が養育を委託していた三歳女児が、委託から一年もたたずに里親の自宅で無残な形で死亡した。事件を検証すると、税金を使った養育の?丸投げ?とも言える制度の不備が浮かび上がる。震災後、里親を希望する人が増えているが、都や国が示した防止策で悲劇は防げるのか。●震災遺児1567人 「ひとりではない」と思えるように 木附 千晶東日本大震災で親を亡くした子ども(18歳未満)は1567人。そのうち両親ともに失った子は240人にのぼる。ほぼ全員が親族の元で暮らすというが、どんな支援が必要なのか、厚生労働省が進めてきた里親制度は活用されているのか。●漂流する福島の教育現場 原発に「学校」を奪われて 平舘 英明福島県の公立学校では、一万四六七四人(昨年一二月現在)が転校を余儀なくされ、公立の五〇校(今年一月現在)は仮設や他校を使用して授業を行なっている(福島県教育委員会調べ)。教育環境の悪化や学校存続も危ぶまれ、復興に暗雲が立ち込めている。
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