「3・11」連続特集4 放射能に分断される福島
■常道化した被曝後の世界 安竜 昌弘3・11から一年が過ぎた。あれは過ぎたことにしよう、大震災前に戻そうという「空気」がある。はたしてそれでいいのか。原発震災が深刻な福島のいまを伝える。■原発事故でさらに追い詰められた南相馬市民 瀬川 牧子みずからのいのちや生活を守るため、南相馬市の住民は産業廃棄物処分場建設の中止を求めて闘ったが、裁判で敗訴。総額三億円の支払いを命じられ、身ぐるみ剥がされる窮地に。昨年三月には原発事故も重なって、住民は希望さえ失いかけている。■和合敦子さんを訪ねて 宮島 佳代子詩人、和合亮一さんは震災後、両親のため福島市にとどまった。敦子さんは夫と一緒に生きるため、子どもとともに避難先から戻った。「震災前の気持ちにはもどれない」という敦子さんの思いを聞く。■震災1年 20キロ圏内のいま 写真・文 尾崎 孝史■原発事故直後にメルトダウンを指摘した ガンダーセン氏に聞く ギャンブルに陥った日本へ福島第一原発事故の直後にCNNでメルトダウンを指摘して注目された原子力技術者がいる。二月に来日したアーニー・ガンダーセン氏に、事故について聞いた。■「東北最大の室内遊戯施設」 ペップキッズこおりやま 平井 康嗣■座談会 そして私たちの闘い 椎名千恵子×地脇美和×吉野裕之東電福島第一原発事故は多くの福島県民の運命を変えた。そのなかで、原発とそれを進める国家に対して闘いを開始した人々がいる。生き続けるためにあらたな道を選択した彼/彼女らは、いま何を訴え、何を撃とうとしているのか。水俣は原発と同じ。チッソは東電、水銀は放射能。健康被害も認めないのか――地脇電気やガスなんかではなく、山、沢の水、田んぼこそがライフライン――椎名学生は子どもたちと出会うことで、はじめて自分のこととして福島を考える――吉野■後手に回る行政に悲しみ憤る母親たち 清野かほり2011年3月16日頃まで、福島県内には空間放射線量の非常に高い地域が存在した。だがその事実は住民に周知されなかった。しかも「安定ヨウ素剤」が、適切に配布されることはなかった。
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