コールドジャパン 日本は外国人にとって暮らしやすい国か
七月九日、新たな外国人管理制度が全面施行された。新入管制度は、「中長期在留者」を主たるターゲットとして、治安管理の牙を躊躇なくむき出しにしている。外国人を分断、選別し、排除しようとする日本。これでは、クール(格好いい)じゃなくてコールド(冷たい)・ジャパンではないだろうか。
■差別極まる「新入管法」 境分 万純昔のようなあからさまな差別はなくなっても、「在日」の人々が民族名を名乗れない社会は変わっていない。また、たとえ名乗ろうとしても、奪われてしまうことも、ある――。 ■金稔万[キムイムマン]裁判が日本社会に問うもの 名から人を生きる 中村 一成◆不起訴処分にこれだけの疑問 スラジュさん事件 原田成人■ポルトガルに移住して 日本人にとっても住みにくいニッポン 川島 めぐみ経済効率最優先の競争社会に嫌気がさし、日本を飛び出してポルトガルに移住した。異国の地で、外国人として暮らす筆者は、日本をどうみているのか。
- 「雇われ社長」野田首相のアキレス腱 消費増税廃案に突き進む鳩山元首相 天城 慶鳩山由紀夫元首相の存在感が永田町で増している。消費税増税法案の廃案を参議院で目指すことに留まらず、野田政権の倒閣が視野にあるとの見方も強い。民主を離党した小沢一郎氏との連携はあるのか。
- 国会事故調が断罪した東京電力 「自律性と責任感が希薄で官僚的」 「情報格差武器に規制を骨抜きに」 伊田浩之東京電力福島原発の国会事故調査委員会(黒川清委員長)が7月5日、報告書を出した。他の事故調との違いは、根源的原因を探る視野の広さと科学的な実証主義、住民に寄り添う姿勢だ。
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- 安全と現場を犠牲にしたJAL再建 骨折フライト、エンジン停止、機体尻もち事故…… 北 健一経営破綻から2年余り。165人のクビ切りを強行し「奇跡のV字回復」を果たしたとする日本航空=JALだが、深刻な人手不足に陥るなど「空の陸援隊にならないか」との危惧の声が上がる。
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