中韓朝 外交非常事態
戦後六七年経つのに、日本はなぜ近隣諸国との信頼関係を築けないのか。国内外に渦巻く歴史認識の対立を乗り越えるにはなにが必要なのか。外交の失敗は武力衝突につながりかねない。勇ましいだけの?無責任な暴言?は「平和ボケ」にすぎないのだ。
●先鋭化するナショナル・アイデンティティ 「慰安婦」問題――橋下徹氏や片山さつき氏の暴論 西野 瑠美子●東アジア共同体の理念を生かす もはや時代遅れとなった日米同盟との決別を 進藤 榮一”領土問題”を契機として、日中・日韓間の緊張が高まっている。東アジアの平和と繁栄を目指し、共同体構想を掲げた民主党政権は、なぜ対米追従へと舵を切ったのか。国際政治の専門家として、東アジア共同体構想に関わってきた進藤榮一氏に聞いた。●武器輸出三原則、PKO、新大綱見直し…… 自民党もあきれる野田政権の唯我独尊 半田 滋民主党の背骨がドロドロと熔けている。現れているのは、憲法改定のための露払い集団だ。安全保障政策が崩れ、党そのものが崩壊する――自社さ連立政権時代、村山富市元首相率いる社会党(当時)がたどった道である。●日朝平壌宣言に埃をかぶせた主犯 安倍晋三氏におもねった官僚らの瑕疵と過ち 青木 理もう一〇年もの時が過ぎてしまった。両国関係も、両国間に横たわる諸懸案も、すべてが凍り付いたように放置されたままである。責任は両国双方にあるにせよ、日本側には相当に重大な瑕疵と過ちがある。●朝鮮に眠る約4万柱の日本人遺骨 戦後初の墓参で遺骨に手を合わす遺族の願い 写真・文 伊藤 孝司日本敗戦でソ連軍管理下に置かれた朝鮮半島北側で多くの日本人が死亡し、今も埋葬されている。引き揚げ者でつくる「全国清津会」のメンバーが八月下旬、朝鮮民主主義人民共和国を訪れ、各地で遺骨に手を合わせた。◆聞くに堪えない罵声が飛び交う! 東京・コリアンタウンに街宣車 本誌取材班ここ数年、在日韓国・朝鮮人や中国人への嫌がらせが悪質化している。先進国では例のないこの民族差別の野放し状態は、「領土問題」でさらに悪化しかねない。
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