尖閣の真実

尖閣諸島(台湾名・釣魚台)の領有をめぐる対立に出口は見えない。「固有の領土」論を繰り返す日本政府に対し、中国政府は日中国交正常化(1972年)の際の「棚上げ合意」を一方的に破ったと怒る。歴史問題とも絡み、対応を誤れば憂慮すべき事態も想定される。世界華人保釣聯盟会長へのスクープインタビューと、海外メディアの記者たちによる座談会を通じ「尖閣の真実」を探る。

●スクープ インタビュー 黄錫麟・世界華人保釣聯盟会長 日本はデッドラインを踏んだ 聞き手・まとめ 本田 善彦本誌はこれまでに、台湾宜蘭県も尖閣諸島を登記していることを伝えたが、なぜか日本の大メディアは台湾について報じない。世界華人保釣聯盟会長の黄錫麟さんが「両岸(大陸と台湾)」の思いと決意を語る。合意を破り日本はタブーを犯した日本は漁業権の話し合いにも応じない ◆「主権行使」に向かう中華世界  和仁 廉夫●海外メディア 座談会 背景に米中の太平洋戦略 ここがおかしい! 日本の報道 司会 瀬川牧子日中の戦争を煽るような尖閣報道をくり広げた日本のメディア。日本外国特派員協会に加盟するジャーナリストたちはこうした報道をどう見たのか。領土問題から歴史問題、米中の太平洋戦略、日本政府の問題解決のあり方にまで話が及んだ。政治的な力関係で決するリチャード・ロイド・パリー反日の背後にある歴史問題を伝えていない符祝慧これからは日中共同管理になる蒋 豊

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