真っ当に憲法を考えている政党はどこだ?
●政党10団体「憲法」アンケート経済政策“先行”で突き進む安倍晋三首相は、かつて「憲法改正のための国民投票法」を成立させた熱心な改憲論者だ。今年1月には「多くの党派が主張している憲法96条改正に取り組む」と答弁し、改憲論争に火をつけた。自民は現在、96条の先行改正は公約に掲げない方針だが、参院選では憲法改正について各党の態度が問われたかたちだ。改憲の“本丸”とされる9条を含め、10政党にアンケートを実施した。●憲法を考えよう!超党派議連が発足日本国憲法はどこまでその理念が国民に知れ渡っているのか? 性急な「改憲」論が叫ばれるなか、あらためて原点に立ち返り、憲法について考えようと呼びかける超党派の議連が発足した。二つの議連に話を聞いた。「立憲フォーラム」代表 近藤昭一衆議院議員(民主党)に聞く「憲法は多くの犠牲の上に成立したもの」「13条を考える会」呼びかけ人 小西洋之参議院議員(民主党)に聞く「13条は憲法の核心。その価値は永久不滅です」●存在意義が高まる一方で、存在感は低下護憲・社民党の声は国民に届くのかまさの あつこ戦後政治の総決算を掲げた安倍自民党が昨年末に大勝し、改憲派の動きが活発化しているが、社民党は少数政党故に憲法審査会に参加もできない。今度の参院選での闘いは――。●福島みずほ 社民党党首に聞く「二大政党制では戦争を止められない」聞き手 平井 康嗣(本誌編集長)自民党の大勝が予想される中、「ガンコに平和」社民党は現在の状況をどう分析し、どう立ち向かおうとしているのか。●衆議院憲法審査会委員の笠井亮共産党議員に聞く四九対一でも負けはしない●新わたしと憲法シリーズ画期的なイラク派兵違憲判決を勝ちとった弁護士川口創平和や生活を守るには、この憲法を生かし、新たな権利を導き出すことで可能となるのを知るべきだ。●自民党憲法改正草案徹底批判シリーズ10最高法規・憲法尊重擁護義務植野 妙実子基本的人権の尊重こそ憲法の基本であり憲法制定の重要な意義である。自民党憲法改正草案では、基本的人権が人類の権利であることを確認する条文を丸ごと削ってしまった。そして権力行使側に課せられた憲法尊重義務を国民に課している。権力を縛るはずの憲法が国民を縛ることになり立憲主義を否定するものだ。これが自民党の目指す国家なのか。
- 習志野警察に相談直後、反対派への嫌がらせ大手パチンコ「マルハン」進出前に偶然すぎるパチンコ規制緩和
- 本誌編集長が見た福島第一原発最初に水素爆発した1号機に3メートルまで接近、過酷な収束・廃炉作業を実感
- 自由と創造のためのレッスン暴力階級とは何か
- 司法を正す 第3回銀行から不正融資を引き出したとして実刑が確定した 佐藤真言さん
- 自衛隊とサリン 第5回 検証 地下鉄サリン事件(2)「『防護』というなら国民を守ってほしかった」
- 新買ってはいけない186「フロッシュ」がエコだなんてドイツが言った?
- 塩酸処理と添加物使用で「みかんの缶詰」もあなどれない